セロ弾きのゴーシュ
またyoutubeで申し訳ないのですが、アニメの中で一番好きな作品がアップされていたので紹介しておきます。まずは原作に目を通していただいてから、
宮沢賢治 セロ弾きのゴーシュ
ご覧いただきたいと思います。
ゴーシュは僕は原作のイメージではもう少し年配のイメージでした。これは演出・監督の高畑勲さんの意向によるものが大きいと思うのですが、短期間でゴーシュの音楽的な成長(人間的な成長)がありうる年齢として、少し若い青年のイメージで作られていると思います。台詞はほとんど原作のまま(捕捉も終わりのほうに若干ある。)なのですが、楽長の人物描写、ベートーベンの肖像画、「田園」の音楽の使い方*1、毎晩訪れる動物の描写など、いろいろと良く練られた解釈で面白いと思います。
詳しく知りたい方は、これを読むことをお勧めします。
- 作者: 高畑勲
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1991/08/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 51回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
これらが矛盾なく調和していて、最後のクレジットが終わるまで自然に見られる稀有な作品だと思います。本当に名作だと思います。
音楽に関して捕捉:原作に登場する「インドの虎狩り」や「愉快な馬車屋」は元々架空の楽曲ですが、音楽を手がけた間宮芳生が新たに作曲したものを使用しているようです。
もし差し支えなければ、感想など残してくださると幸いです。