タヒチ・トロット

地震の日。
東京からの電話があわてて切られた後、大阪も揺れが来た。
船に乗っているような長周期な振動がゆったりと続き、天井につるされているモビールが右に振れたり、左に振れたりした。
長周期振動の方が遠くまで届くのだが、この振動は遠く北京や上海まで届いたらしい。
その後は、報道で連日報道されている次第である。
津波被害や原発の被害を受けられた、あるいは現在進行形で受けている方には、本当にお見舞いを申し上げる。できることは、募金くらいしかない。
関東の友人が気になって、ブログやらmixiやらfacebookやらで安否を確認し、勝手に少し安心する。
本当はレクイエムを聴くべきなのだろう。3月初めはフルトベングラーのドイツレクイエムを聴いていた。
地震と言えばタヒチ・トロットを思い出す。この曲をやっているとき、地震が頻発した公演があった。そのときの感覚で頭の中で鳴りだした。
ゆったりした揺れを感じ、悪夢のような津波をテレビを通して傍観している奇妙なまでに普通な状況が、この音楽につながってしまうのか。

ACのCMよりはいいだろう。