シュナイダーハン

最近、ヴォルフガング・シュナイダーハンのバイオリンを聴きなおしている。Fノートを見ながら聴いていた。

シュナイダーハン

シュナイダーハン

この録音のシャコンヌは1947年のSP復刻盤なのだが、後年の録音のものよりもいい気がする。ベームとのブラームスのコンチェルトもすごくいい。
と思ったら、このCDは廃番になってしまっているようで、アマゾンで入手できるうちにもう一枚買っておくべきかと迷っている。
シュナイダーハンの音楽を聴いていて思う上手さは、その音楽の流れの作り方だと思う。それぞれの場面の構造はものすごくきっちりしているのだけれど、その移り変わり方が流麗なんだと思う。そのために音楽の場面の移り変わりが自然で、聴いていて変な疲れ方をしないのではないかと思う。(特にレオニード・コーガン全集を聴いていた時期は、確かに音楽的にすごいんだけれどやっぱり聴き疲れがしてしまった。)本当にいい録音を沢山残している大好きなバイオリニストなので、ここに紹介します。
著作権の50年の期間がすぎたおかげで、ユング君のホームページでこのケンプとの録音が全て聴けるというのは、http://www.yung.jp/yungdb/artist_o.php?artist_id=98&art_c_id=5本当にいい時代になったものです。でも、こういう表現手法をする音楽家は、もう現れないだろうから、そう思うと寂しい気がします。ここにYoutubeにあったケンプとの「スプリングソナタ」の録音を挙げておきますので聴きたい方はどうぞ。
やっぱり、一番好きなバイオリニストはと訊かれたら、僕はシュナイダーハンと答える。表現者として本当に尊敬しています。