ニューヨークフィル

ニューヨークフィル@サントリーホールへ行ってきました。東京にいるのもあと半年なので、東京にいる間に行けるものは行っておこうという企画の一環。今日のソリストは、フランク・ペーター・ツィンマーマンで、半年前に書いたとおり、楽しみにしてきたもの。名古屋で台風のさなかあった学会をちょっと早引きして、新幹線で早目に帰ってきました。

ブラームス:バイオリン協奏曲ニ長調 独奏:フランク・ペーター・ツィンマーマン
アンコール:バッハ無伴奏より

ベルリオーズ幻想交響曲
アンコール:ワーグナーローエングリンより第三幕への前奏曲

指揮:アラン・ギルバート
ニューヨーク・フィルハーモニック

開演前にトゥッティがなんでローエングリンさらっているのかと思っていたが、やっぱりアンコールだったんだ。
フランク・ペーター・ツィンマーマンはさすがでした、アラン・ギルバートさんとの掛け合い方がやっぱり違うなあと見ていて思いました。ブラームスの3楽章で同じようなフレージングでソリストが高音で引っ張り、オケが合いの手を入れる箇所があるのですが、そこで一回目、二回目と変化をつけて表現しようとしていて、ギルバートさんが瞬時に呼吸のタイミングを合わせて、アイコンタクトとともにオケを合わせていくところは近くで見ていてさすがと思いました。あと表現の仕方が、僕が一列目で見ていたせいもあるかもしれないけれど、ソリストとしての表現の幅が本当に大きい。意識の配分の仕方もさすがとしか言いようがない。音は録音とは音質がやはり違って、遠鳴りする音成分が強く聞こえる。オケの奏者の音質とは決定的に違う。
オケはプロの仕事をしていたように思えます。特に座っている位置からよく見えなかったのですが、管楽器と金管楽器の音質と特にパワーの差は圧巻でした。あとコントラバスの首席奏者さんの仕事ぶりがちょうどよく見えてさすがと感じました。ちょうどアンコールとの間に目が合って「good job」と口で言ったら目で見てどうやら気がついてくれたようで、その後どうもありがとうと軽くお辞儀してくれたのは一観客として嬉しかった。
また機会があったら行きたいですが、チケットが高いのがちとネックですね。やっぱり客層もそんな感じでした。