岡山帰郷2

今回、岡山で得た収穫報告。
大分前に書いた、自作システムhttp://d.hatena.ne.jp/kimi-ok/20060422で、今回のサマコンの曲を聴き直してみた。
とはいっても、自宅に充実していたのは、中学時代にはまったドボルザークのチェロコンチェルト。今回のサマコンでは乗っていない曲である。
その中から東京に持って帰るべき1枚を決めようと思った。
その結果、持って帰ることにしたのは、カザルスでもヨーヨー・マでもロストロポービッチでもマイスキーでもデュ・プレでもなく、「チェロのプリンス」と評されたピエール・フルニエである。
僕が持っているのは、グラモフォンのLP→CDデジタルリマスター版で、エルガーのチェロコンチェルトも入っているもの。海外(西ドイツ)版という結構レア?なもので、昔1700円くらいで買った覚えがある。収録されている曲が同じものはデジタルリマスター版でなければ、ユニバーサルクラシックから出ている。
グラモフォンで現在売られているものは、

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

である。
無駄がないし、それでいて温かみがある演奏で、キリッとしている。
何回聴いても味がある演奏。
これを聴いてしまうと、他の演奏が下品*1に聞こえてしまう気がする。
もしも、聴きたいという人がいたら貸します。

それと、今回CD屋で兄に買ってもらったのは、岡山県牛窓にある、オーパス蔵(くら)という小さなレーベルが出しているCD。SPのノイズカットを極力押さえて原音に忠実にCD化することで有名。LPでの復刻版では、これより優れたものもある気がするが、CDの復刻版では、このレーベルが優れていると思う。
サイトはhttp://www.opuskura.com/index_j.htm
今回買ったのは、

  1. ジョルジュ・エネスコ演奏の小品・ヘンデルソナタ(1929)/カール・フレッシュ演奏のヘンデルソナタ(1936)、モーツァルトソナタ(1936)、小品
  2. ヴォルフガング・シュナイダーハン演奏 のシャコンヌ(1947)、ブラームスのバイオリン協奏曲(1940)、小品(1937)
  3. プロニスワフ・フーベルマン演奏 のベートーベンのバイオリン協奏曲(1934)とクロイツェルソナタ(1930)

の三枚。
中でも、フーベルマンのクロイツェルソナタは、今まで聴いた中で誰の演奏よりも熱かった。これがステレオ時代の録音だったら…。と思わせるようなすごい演奏だった。
このレーベルはフーベルマンの復刻には特に定評があるようで、他にも2枚ばかり復刻CDが出ているらしい。また、機会があれば買い揃えておくつもりだ。
この3枚も、もし言ってくれれば貸すつもりです。
これら合計4枚のCDと共に東京へ帰って来た。体の疲れはピークだけど、レポート出ているしね…。音楽かけながら書くつもり。

*1:ドボルザークは本来その土臭さがいいんだ。という意見もあるだろうけれど、この演奏はその批判を超えた説得力を持っている、と思う。