最近買った本リスト

最近買った&読んだ本リスト。一言コメントつき。
本屋に行って読みたい、そして読んだ本はあまたあれど、予算があるため立ち読みで済ませたものは勿論含まれていません。
貸してほしい人は連絡ください。

マンガ批評宣言

マンガ批評宣言

本郷部室で大ブレイク中の、「めぞん一刻」論も中に微妙に組み込まれている。
ニュートンの時計―太陽系のなかのカオス

ニュートンの時計―太陽系のなかのカオス

監督小津安二郎

監督小津安二郎

小津安二郎の視点が個人的に大好きなので、買った。小津映画の入門書として、そして更に深くまでとらえるためのテキストとして、なかなか秀逸の本だと思う。文庫版も出ているみたい。
御馳走帖 (中公文庫)

御馳走帖 (中公文庫)

地元岡山の「大手まんぢゅう」に関する記述もあるところがニクい。
これが発表されたのは、昭和21年であり、さすがに食へのこだわりを感じさせる。さりとて、グルメ本ではない。グルメなら魯山人の批評を読めばいいのであって、これはもっと根源的なものを感じる。
読んだ後に、マラソン円谷幸吉選手の遺書http://www004.upp.so-net.ne.jp/kuhiwo/dazai/tsumuraya.html(←ううむ、こんなサイトもあるんだ…。なんじゃこりゃ。)を思い出したのは僕だけだろうか。
鏑木清方随筆集 (岩波文庫)

鏑木清方随筆集 (岩波文庫)

近代日本画の巨匠鏑木清方の随筆集。「築地明石町」に代表されるような美人画*1は品があって僕は好きだったので、つい手にとって見たが、随筆の文章もなかなかすばらしいし、オリジナルの挿絵も味があるので買ってみた。
梶井基次郎全集 全1巻 (ちくま文庫)

梶井基次郎全集 全1巻 (ちくま文庫)

透明な視点、文体。「檸檬」は有名で、過去何回も読んだ。いつか梶井基次郎の文章をまとめて読んでみようと思っていたので全集を買った。今回、まだ途中ながら、作品ごとに微妙な文体の変化が見られる*2、という新たな発見をした。

*1:他に有名なのは、一葉の「たけくらべ」の絵とか。「たけくらべ」の挿絵は木村荘八のも有名。

*2:文体変化が少ない作家だと一般的には評価されている。