昨日に引き続き

風邪。
昼まで寝て、出席が必要なものだけ出ることにした。
とはいえ、八時半ごろにはどうしても目覚めてしまう。それから横になって、明日の音楽教室のデモCDを聴いていた。白鳥の湖を聴いていて、ふと小さい頃のことを思い出した。
小さい頃からテープを聴くのが好きだった*1し、小さなラジカセを本当に小さい頃からいじっていた。さらに普段元気な時には「こどものためのクラシック」なる全集や「ポール・モーリアの芸術」なるものをある部屋にあるレコードで聴いていた。
高い熱を出している時は、天井の木目の模様が色々と変化して様々な物に見えてゆく様をしめっぽい頭でぼんやり眺めるともなく眺めていた。しかし、微熱のときなどはやはり退屈して、枕元にラジカセを置いて、テープやラジオを聴いていた。
聴いていたのはみんなのうたを録音したもの、童謡などもあったが、それらよりも頻度が高かったのは、アイネ・クライネとかルロイ・アンダーソンとかアッカルドの小品集、そしてチャイコフスキーだった。
中でも一時期はまったのはチャイコフスキーで、ちょうど5・6才の頃だったか。
A面にくるみ割り人形、B面に白鳥の湖(恐らく両方とも抜粋)が入っていて、本当に何回も聴いた。しまいには、だんだん擦り切れて(今から考えれば、白鳥の湖木管がほわほわに聞こえていた)しまって、一回切れたテープをセロテープでつないだ記憶がある。
それが妙に懐かしい気がした。
ぼんやりと白い、味気ない天井を眺めながら、白鳥の湖を聴いていて。

*1:与えられていたという事もあるが