発表資料の作成で参考になる資料と道具

人前でしゃべるのが昔から苦手だった。さすがにだんだん慣れてきて10人くらいなら良いのだけれど,100人単位となって,相手の人数が頭の中で「たくさんの人」と処理されてしまうともうダメである。
そのとき,「頭が真っ白になって」しまっても,最後にものを言うのは,「いかに準備をするか」だなあというところに,今現在は落ち着いている。
人前でしゃべらさせていただく機会を,昨年から多くいただくことができているので,いい勉強の機会だと思って,取り組むようにしている。
まず,資料作りのために,色々立ち読みして参考になるなぁと感じた本を。
話す内容に関しては,十分内容が練れてきているので,内容がダメならばアウトなのだが,最近の聞き手,観る人の注意を引くには,ある程度魅力的な資料の見栄えが必要とされるようになっている。見た目が魅力的な資料でなければ,内容まできちんと聞いて,評価してもらえないのだ。

PowerPointによる理系学生・研究者のためのビジュアルデザイン入門 (KS科学一般書)

PowerPointによる理系学生・研究者のためのビジュアルデザイン入門 (KS科学一般書)

これは,スライドの見栄えに着目して,最新事項も,基本から要点をおさえてあるので非常に参考になる。じつは,難しそうに見えて,肝心の要点を外した記載の書籍は数多いが,この本は要点をきわめてわかりやすく,ビジュアル的に解説している良書である。一押し。
Powerpointを主眼に書かれてはいるが,KeynoteOpenOffice,ポスターなどのスライドの問題点をわかりやすく例示しているため,パラパラと15分ほどで読めてしまうのだが非常に役に立つ。気になっているPreziの記述も少し記載があった。
ちゃんとCUDに配慮した記述も見られ,スライドにそこまで意識をする時代になってきたんだと感心した。
発表内容に関しての言及はないので,普通にわかりやすく趣旨をまとめられる人向けである。

実は上に紹介した本の中で参考図書として紹介されている中で,僕がコンテンツづくりの勉強のために用いている本が次の本である。

ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]

ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]

これは,関東の専門学校かどこかの指定図書になっているらしい。第2版までは体裁・配置についてのみの記載で,BOOK OFFで350円程度だった。第3版からは色の項目が追加され,カラー刷りになり,中古の価格も高い。
内容は体裁や配置によって,これほどまで情報の受け取り方や見え方が変わってくるのだということ。この本は20年前くらいに出たのに,内容はまったく古びていない。基本がわかる,そしてそれを自分自身がどのように味付けしてオリジナリティーを出すか。逆に「型破り」なものが何なのかわかる本。

それと,昨年から,発表で便利に使っている道具について。

赤色レーザーだととCUD上見えない人がいる可能性があるので,緑色レーザーの製品。
スライドを開始し,進め・戻す機能と,マウス機能(IBMのノートパソコンのキーボードの真ん中に搭載されているポインティング・スティックと同じで,カーソルを動かせ,クリックできる)を一緒に使えるので,ほかのアプリケーションで動画を見せたい時などに,切り替えが非常に楽である。

あとは経験と練習あるのみというところです。