スピーカーJupity301の音質評価
1月から2月初めにかけ,現在使用しているスピーカーのチューンアップをメーカーに依頼した。すると,お世話になっている技術者のK様から,モニターとして音質評価をして欲しい旨連絡があり,引き受けさせていただくことにした。それをblogで公開する約束となっていたので,かなり遅れてしまったが公開させていただく。
今の部屋にあるスピーカーは,
BauXar ボザール Jupity301 ジュピティ301 アンプ内蔵タワー型タイムドメイン・スピーカー
- 出版社/メーカー: ボザール
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パソコン→DAC(デジタルデータをアナログデータに変換する装置)→Jupity301
として,利用している。DACは,USB経由でonkyoのSE-U55SX
ONKYO SE-U55SX2(B) WAVIO USBデジタルオーディオプロセッサー ハイレゾ音源対応 ブラック
- 出版社/メーカー: オンキヨー
- 発売日: 2010/11/27
- メディア: Personal Computers
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改造部品のセレクトはこちらの考えなので,オリジナルと言ってよいと思われる。
スピーカーのセッティングは,音質評価前後で変えていない。
また,聴覚上の主観的な内容で,音質を定量的には評価できていないことを,前もってお断りしておく。
- 全体の精細さが増した。たとえるなら今までピンボケだったレンズに焦点が合ったようで,特に高音部の弦楽器の倍音成分がきちんと聞こえるので,非常にいい。
- 中域低音部がかなりきちんと聞こえるようになった。調整前は聴感上,高音域はきちんと聞こえるのに,中低音域が弱めで,普通の秋葉原の高級オーディオに比べるとバランスがおかしい印象だった。そこでfoobar2000などで補正をして,できるだけ正常なバランスで聞こえるように調整していたのだが,その必要性がなくなった。
- 特にピアノ,ビオラ,ベースなどがきちんと楽器らしく聴こえるようになった。
- BeatlesのUSBリリースされた24bitのハイレゾ音源で聴いてみたら,上述の部分でかなり焦点が合っており,全体でかなりきちんと聴こえるようになった。その他のアーティストの録音を聞き直してみたが,楽器の演奏者のテクニックや,録音エンジニアの味付け等の違いが前よりもはっきり分かってよかった。
- Youtubeの音質が相当良くなった。ただ,どうしても音質面でのあらが目立つようになってしまった。敢えて言わなければ,気付かない人も多いかもしれないが…。
- 試しに,音楽再生専用のLinuxであるVoyage MPD経由で聴いてみた。これほど精細に豊かに聞こえてしまうと,元の録音のよくない点が聞き取れてしまうかもしれない。まとめると Youtube<<foobar2000<<Voyage MPD である。
確かにこれは,チューンアップをして良かったと思われる。チューンアップ価格はそのうち決められるだろうけれど,その価値は数万円分はあるかと思われる。
システム全体を通じて,このコンパクトさで,この音質が得られることを考えると,マンションの一室に設置するには場所的にも,コストパフォーマンス的にも非常にいい構成だと思われる。
Bill Evans の Waltz for Debby 中に収録されている,地下鉄音も聞こえたもの。