南インド料理のお店

 昼に中之島のちょっと奥まったところにある店に食べに行ってきました。昨年11月に通りがかりに偶然立ち寄って、店の人とバナナの葉の話で盛り上がっていました。
 ランチは1か月前に前を通った時はお休みで、今日通りかかるとランチをやっている様子だったので、食べに行ってきました。
 11時半頃に行ったにも関わらず、店の中にお客さんが4人いて、びっくりしました。途中、1人になったのですが、また食べ終わる頃には4人入ってきました。11月の頃よりも流行っているようです。
 店の人と料理の会話をしていると、非常に研究熱心で、話をしていると、1時間位経ってしまいます。今日はタイからマレーシアにかけて、華僑が食べているスペアリブのスープ仕立て煮込み?のものを日替わりメニューで食べさせてもらいました。今は中国本土に逆輸入されるほど人気だそうです。地域によってアレンジが違うそうなのですが、確かに非常に食べやすかったです。ここで出されているのは、聞いてみると、シンガポールのアレンジだそうです。
 いろいろと、質問していると、次から次へときちんと答えてもらえます。
 この醤油は中華醤油という醤油だそうだけど、日本の醤油と何が違うのか?この味噌は塩辛の味(魚のアミノ酸のうまみ)が混ざっているけど、製法はどうなのか?出てきたプーアル茶の容器に関して?という質問をしていると、面白い。今日一番盛り上がったのは、「料理の温度管理の文化はあるのか」についてでした。
 本当に研究熱心です。バナナの葉*1を定期的にアジアで買ってきて、それで蒸し料理などを出したり、食器を使わず手で(もちろん右手で!)食べると50円引きというサービスなどをやっています。
 聞くと今年のお正月に東南アジアに食材を仕入れに行っていたそうで、本当に頭が下がります。
 ここでメインで出しているのは、南インド料理です。
 インド料理には、地域差があるそうで、インド料理で日本人が想像するのは北インド料理だそうです。カレーはカレーなのですが、北インドは寒いので小麦が中心。ナンをつけて食べる、ドロッとしたカレーは、北インド料理だそうです。それが日本でカレーとして定着した訳ですね。
 南インドのカレーというのは、まず暑いので小麦ではなく、米食文化だということだそうです。タイ米のようなインディカ米で、カレーもさらりとしたものです。さらに、初めて食べた時驚いたのが、ヨーグルトサラダをお米に混ぜて食べるということです。日本のヨーグルトのイメージは甘く、お米に混ぜて食べるという発想はないですが、インドで食べられているというヨーグルトは酸味の少ない塩味であるので、ご飯に合うのです。これは純粋に驚きでした。サワークリームの酸味がない感じと言えば、イメージ出来るかも知れません。
 こういうお店は東京にもなかなかないです。本当に感心しました。

亜州食堂 チョウク

食べログ 亜州食堂 チョウク

*1:インドでは食器として、使うことが多いそうで、専門の業者があるそうです。