近況報告

 うーむ、就職活動ですね。
 推薦応募はほとんどしない*1研究室なので、学科内としては相当珍しい部類(自由応募)に属するのですが、急激な不況で不安であり、かといって面白くもあり、本当に複雑なバランスなのです。「自分が何者でもない」感覚は浪人時代と一緒で、それが面白くて仕方ない。自分が主体的に動いている実感がするのです。
 親も内心心配しているのでしょうが、「一体何になるのか、何をやる*2のか楽しみ」といったスタンスを取ってもらっていて、正直助かっています。
 結果は良かったり悪かったり半々位で、失敗も数知れないのに、不思議とこの2年間、一つ一つ忘れかけていたものを拾い集めている感覚があって、不安もあるのに面白い、なんだか変に落ち着いた気持ちでいられるのです。
 3月になって、本当に自分を見つめ直さなければ、就職活動やって意味がないし、得るものもない、と考えて、今就いている助教授の先生に3時間ばかり最近の就職活動の方法・状況・自分の就活の目的と意義について話をさせていただいて、3月中旬以降、少し研究から離れさせてもらっています。こうした思い切った決断(自由)を行使するには当然ながら説明責任が伴いますから、精一杯説明させてもらって、幸いにも理解いただけたようです。日本化学会の春季年会には行きますよーさすがに。4月の中旬から実験は再開する予定にしています。
 就職活動にゆくと、とにかく会う人それぞれ面白くて、説明会や面接に行った中で会った人と帰りの駅までほぼ100%の割合で喋ります。僕が話しかける場合もあれば、逆に相手が話しかけてくる場合もあります。今のところ前者が3割、後者が7割といったところでしょうか。男女は半々位ですね。話題は研究内容とか趣味とか、どういうスタンスで就職に臨みたいかとかそういった話題ばかりです。話をしていて、巷でよく言われているような、愚痴みたいなマイナス思考の話題には何故か一度もならないのが本当に不思議です。そしてその中に僕が気付かないようなヒントや持ち得ない優れた点がキラキラ輝いているのが見えます*3。そんな光る点を見付ける度に、相手が羨ましくなってしまって、自分自身は何やってるんだ?と自問自答しながら帰る繰り返しです。
 あと、地方との地の利*4がある分だけ、本(自分の読書してきた内容の確認と、自己啓発の意味を込めて)を買って読み直そうと考えて、本を実用就活本と読むべき本合わせて2万円超ほど買って、それを読むということをやっています。それに加えて図書館では新聞3紙読んで、こんな時間的に贅沢なことをやれているのは久しぶりです。
 会社についても、それぞれ光る部分、そして改善すべき部分の目の付け方がわかってきました。会社を見定める自分なりの基準がようやく出来てきた感じです。確かに一流企業はそれなりのものを持てていますし、逆にそうでない企業の理由もわかる気がします。ただ、双方、世の中に存在している限りは、いい点が必ず存在しています。
 もちろん双方に異なる利点がありますが、その利点を各企業が適切に把握しているとは言い難いでしょう。人事の人は上手い事言いますが、一般の社員さんにそれが浸透しているかどうかは受付の人や先輩社員さんに接すれば分かってしまいますし、フォローの入れ方で人間関係や柔軟性が表れてしまいます。立場上、エラそうな事は言えませんが、きちんと分析すれば、さらなる改善につなげることが出来るのになと、とてももったいなく思います。同時に自分はまだまだ社会に出られるレベルには達せていないなととても勉強になります。
 最近はこんな生活を送っています。こんなことできるのもあと少し?なので、目的は確かに「目的」なのですが、本当の意味で自分を見失わないように過ごしてみたいなぁと思います。

*1:理系は推薦が普通でしょうね。

*2:やらかす?

*3:そんなに練られたものでなくても、これからどうアプローチしたいかまだはっきりしていなくても、話を聞いて「じゃあこうすれば」と提案してみたらとたんに輝き始めるといった感じ。

*4:交通費の分