今日、スーパーで苺を買った。
スーパーで売られている苺は、それぞれ一つ一つがつやつやと本当にきれいだ。
最近はブランド化の傾向が著しく、さまざまな種類が売られている。少し前までは、とよのか、女峰が主流であったような気がするが、最近ではあまおう、とちおとめ、さちのかなど多様になってきている。最近は、海賊版いちご*1の問題がクローズアップされ、なにかと注目度が高いけれど。
苺の季節も昔と比べて早く(需要がある季節に合わせている)なって、クリスマス頃と3月頃に出荷ピークを迎えるらしい。勿論、スーパーで見かけるのは専ら、これらのハウス栽培の苺である。
路地物の苺を最近全く見ていない。立て替える前まで、実家では苺をずっと分枝してささやかながら栽培していたものだった。毎年5月のゴールデンウィーク頃になると、見てくれの悪くて一部虫に食われた部分もある小さい苺が、小洗面器に一杯程取れる。味のほうも今のエリート苺たちには足元にも及ばない、収穫前に雨が降ると水っぽい、コンデンスミルクが必需品の、土臭い香りの苺である。
こういう苺がたまに欲しくなるのは、何でだろう。
小さい頃は、近所には普通に蛇苺が自生している場所があって、味が無くてまずい*2のにあの毒々しい?赤に惹かれて摘んだりしていた。また、田舎に行ったときに、自生しているきれいなオレンジ色の梶苺(木苺)を見つけて食べたこともあった。これもここ何年かお目にかかってないな。

*1:水産物知的財産権保護に絡む問題。種(苺の場合はランナー)などを違法に持ち出して海外などで育てる「海賊版農産物」。一部の種苗会社や流通業者が種や苗を無断で持ち出し、海外で栽培し輸入販売する。

*2:古いけど、とんねるずの歌みたいに「甘くて酸っぱい」訳ではない。