久々に感動
数理科学一般で友人と5限に取っている授業で、オムニバス形式で連続3回、「先端科学技術の進展と社会」というテーマで先端研の廣瀬さんという方の講義を聴いた。
今日は第三回目。専門はVR(バーチャル・リアリティー)に関するものらしい。
講義もVRということで、興味を引きやすいものであったが、それ以上に先生の喋り、プレゼンテーションの内容がすばらしかった*1。VRは人間の認識論にも関わるから掘り下げなければならない必要もある。全体を通じてその掘り下げなければならない内容にもきちんと触れられていて、今日の最後の授業ではその先に待つ展望もきちんと我々学生に対して提示されていた。だんだんと引き込まれてしまって、10分の授業延長も全く気にならなかったほどである。
駒場でここまで感動する授業にはなかなか出会えなかった。
この授業は気に入った内容に関してのレポート提出で評価されるという。こんなにいい授業を受ければ学生もそれ相応のレスポンスをすべきだと思う。
それと同時に改めて感じたことは、ある分野を専門にするということは、その細分化した視点と、俯瞰する視点の両方からのアプローチが必要である、ということだ。この両視点の往復をしているうちに様々な進展というものが見えてくるのだろう。
*1:往々にして理系の先生は話がへたくそである。(論理性はあるがリズムが無かったり、逆に飛び飛びで訳が分からない等々)