記憶力の低下

一昨日,京都のある建物内で,書が壁にかかっていた。草書は不勉強で読める部分があったり読めない部分があったりであまり当てにならないのだけれど,どう考え直しても,どこかで読んだことがある漢詩だった。
以前なら記憶していたもので補完して読めていたはずなのに,なぜか思い出せないのだ。
作者も思い出せず,唐の時代の誰だったっけ…と出てこなくなってしまった。
最近こうしたことが本当に増えていて,困ってしまう。走り書きで大丈夫だったメモも,前後関係を補足しておかないと,再現できなくなってしまっているし,やはり以前よりも記憶力が落ちたかな。
本当にダメだなあと考えながら,今日の夜に散歩しながら考えていたら,ようやく思い出した。杜牧の「山行」だった!

遠上寒山石径斜
白雲生処有人家
停車坐愛楓林晩
霜葉紅於二月花

霜葉の後がぱっと出てくれれば早かったのにな。