ガーネット、サファイヤ、ルビー

先々週、奈良県に拾いに行ってきました。
穴虫というところは、昔から風土記にも記述があるように、ガーネットの産出地として知られており、ガーネット鉱山が昔はあったのですが、現在は閉山しています。しかし、その鉱山から流れている小川の砂の中に、ガーネットやルビー、サファイヤなどがあるのです。
ガーネットは硬度は8程度。拡大してみるとここのものは24面体の形が多いです。濃赤色で、光をすかしてみると、赤色がきれいに浮き上がります。この川の砂は、ガーネット含有率が高く、全体に赤っぽい色をしている箇所があります。その砂を採取して眺めているわけです。
ルビーも発見しました。ルビーの硬度は9と、ガーネットに比べて硬いです。なので、ガーネットよりも角が取れていないものが多いです。ここのルビーは、みんなのイメージする典型的なものと違って、ピンク色をしています。
高温水晶の透明な輝きも、きらりと光って見えます。拡大して見ると、本当にクリスタルな中に、周囲の鉱物の色を反映してきれいです。
サファイヤも数が少ないのですが、数粒発見しました。硬度はルビーと同程度。水色の角ばった結晶です。
まあ、そこまで粒として大きいものではないので。5mmのルビーがとれたという話を聞いて行ってみたのですが、さすがに宝飾品にできるほどのものではありません。遠い昔はガーネットを集めて溶かし、宝飾品を作って天皇に献上していたこともあったようですが。