谷崎潤一郎の「細雪」午前中に読みました。あと、「荘子」も文庫版ながら揃いで買ってきたのでそのうち読破するでしょう。書物は「そうし」ではなく「そうじ」と読むのが正しい*1のだが、店員さんに「『そうじ』ください。」と言ったらかなり怪訝な顔をされた。

細雪 (中公文庫)

細雪 (中公文庫)

荘子 第1冊 内篇 (岩波文庫 青 206-1)

荘子 第1冊 内篇 (岩波文庫 青 206-1)

あるページより引用

荘子】戦国時代、一説にBC. 369〜BC. 286
 先に紹介した老子とともに道家(どうか)の代表者として老荘(ろうそう)と並称される、中国・戦国時代の思想家です。
 姓は荘、名は周(しゅう)、字(あざな)は子休(しきゅう)。唐の玄宗から南華真人(なんかしんじん)」の追号を賜(たまわ)り、南華老仙とも呼ばれます。また、曾子(曾参)との混同を避けて「そうじ」とも呼びます。(←と云う説もあるが、これは正しいとはいえない。)英語では"Chuang-tzu(荘子)"または"Chuang-Chou(荘周)"と中国音そのままです。宋(そう)国の蒙(もう)(現在の河南省)の人、一説に楚(そ)国の生れといわれます。孟子(BC. 372〜BC. 289)と同時代だそうですが、生没年は不祥です。
 ウルシ(漆)を栽培している漆園(しつえん)の史(役人)となりました。
 老子無為自然(むいしぜん)の思想を継承・発展させ、理想郷は形あるものの無い世界、「無何有之郷(むかゆうのきょう)」だそうです。

 著書は名前と同じ『荘子』10巻33編(内編7編、外編15編、雑編11編)、別名は『南華真経(なんかしんきょう)』で道教の根本経典となっています。内編(逍遥遊・斉物論など)のみが荘子自身の手になり、他は後の人が追加したものといわれています。
 内容は、「無用の用」・「荘周の夢」・「大同小異(だいどうしょうい)」などなど寓話(ぐうわ)を数多く引用して、仁義・差別を超越し、あるがままの万物の道に従うことが真の自由な生活だと説(と)いています。

*1:「そうし」はご本人の尊称。