花火

楽しかったです。(小学生の作文程度の形容で申し訳ありません)
近隣からの苦情が来ない…よね。
花火はもともと、のろし、戦国時代までの火器技術等が、江戸時代になってから民間転用されたらしく、1614年には既に江戸で線香花火やネズミ花火が売られていたようだ。
その後江戸時代中期から、花火は人々の間で人気となってきた。「たまや〜かぎや〜」という掛け声に残っている、江戸時代の「玉屋」と「鍵屋」*1がその代表。今の隅田川花火大会の原型の、「両国川開き納涼花火」は1733年に始まった。この大会で、上流を「玉屋」、下流を「鍵屋」がそれぞれ担当していた。両国の川開きは、浮世絵にも残っているが、当時の花火は現在とは違って発色剤*2が使われていないため*3、現代の僕たちから見れば結構地味である。
それから、日本の花火は独自の発展を遂げた。
あと、市販の花火は製造されて三年目辺りで*4一番火薬と発色剤の寝かせ具合が良くなるらしく、一番きれいに楽しめるそうだ。実際に比較実験してみてもそうなるらしい。ということで、今年の夏は、花火の製造年月日を見て、3年ものを探して、一味違った花火を楽しんでみてもいいかもしれない。あるいは3年後を楽しみに…。

*1:はじめ、鍵屋が民間花火業者として成立。玉屋は鍵屋から分家して出来た。技術的には玉屋が上だったようだ。ところが、1843年、玉屋は火災をおこし江戸所払いとなり、「玉屋」は一代かぎりで断絶…。

*2:明治期以降海外から入ってきた

*3:硝酸ストロンチウムの赤橙色のみ

*4:湿気の少ない暗所で保存すれば、品質は劣化しない。