昨日の実験

カエルさん成仏してください。聞くところによれば、あのウシガエルは養殖ものではなく、用水路などに生息している立派な天然もので、埼玉在住らしいカエル取り名人が1人で捕まえているそうです。バネ式のマジックハンドのようなものでバシッと捕まえる(「捕獲」って言うほうがぴったりくる)ようで、僕のカエルは隻腕でした。
食用カエルというからには、もちろん食べれるわけで、あの太ももの部分が食用になるわけである*1。もともとは1919年にアメリカから輸入されたものが野生化したもので、更に付け加えれば、食用カエルの餌として1926年大船の食用カエル養殖業者が輸入したのがアメリカザリガニ。それもまた台風で逃げ出して野生化してしまった。
確か、日本に最初に伝えられたカレーのレシピは、明治5年(1872年)刊行された「西洋料理指南」 の中に書かれており、その材料は、

  • 葱1本
  • 生姜半個
  • ニンニク少々
  • バター大さじ1杯
  • 水270cc
  • とり、海老、鯛、かき、赤蛙、
  • カレー粉小さじ1杯、
  • 小麦粉大さじ2杯

というものであり、英国式(英国経由)*2のものである。この赤蛙というのが、食用カエルを指す。しかし、実際は日本にカエルを食べるという風習がなかったため、鶏肉で代用されたようだ。
ついでにザリガニはアメリカ、オーストラリアや北欧(年一回食べる行事がある)では普通に食用である。ただ、そこらの用水路にいるのは、寄生虫(ジストマ類)がいっぱいいるし、泥臭いので食用には適さず、水のきれいな場所に住むものなら食用になる(らしい)。日本でザリガニを食べるためには、ザリガニの種類は異なる*3が、北米原産のタンカイザリガニが滋賀県、その亜種のウチダザリガニ等が北海道の湖で養殖、生息している。(同種とする向きもある)これらは大型で、摩周湖で1mのものが取れたという未確認情報もある。これは普通に食用である。

*1:中華、フランス料理の食材

*2:その割には何でカエルが使われているんだろう?

*3:アメリカザリガニではない