本紹介

今日授業中に新聞を読んでいたら、○○歌壇のコーナーに目が行った。このコーナーに目を通していると、伊藤左千夫の有名な短歌が頭をよぎった。

牛飼いが 歌咏むときに 世の中の あらたしき歌 おおいに起こる

「牛飼ひ」とは身分のそう高くない人の形容である。だから、本当は今流の不適切な単語と言うのに当たるのかもしれない。(まあ、無理に拡大解釈をすれば左馬頭(源義朝、足利家嫡流はこれに任ぜられている)も不適切、ということになるから、さすがにそうなることはないか。)
ここ最近、郷隼人、という人の投稿がない。殺人のためアメリカの刑務所で終身刑を送っているらしく、○○歌壇の入選の常連だったのだが。

LONESOME隼人

LONESOME隼人

一瞬に人を殺めし罪の手と うた詠むペンを持つ手は同じ

ぎらり光るものが迫ってくる歌である。句の意味は全く異なるが、「ペンは剣よりも強し」などとしゃあしゃあと抜かしている奴らに捧ぐ(自戒)。