本紹介
今日授業中に新聞を読んでいたら、○○歌壇のコーナーに目が行った。このコーナーに目を通していると、伊藤左千夫の有名な短歌が頭をよぎった。
牛飼いが 歌咏むときに 世の中の あらたしき歌 おおいに起こる
「牛飼ひ」とは身分のそう高くない人の形容である。だから、本当は今流の不適切な単語と言うのに当たるのかもしれない。(まあ、無理に拡大解釈をすれば左馬頭(源義朝、足利家嫡流はこれに任ぜられている)も不適切、ということになるから、さすがにそうなることはないか。)
ここ最近、郷隼人、という人の投稿がない。殺人のためアメリカの刑務所で終身刑を送っているらしく、○○歌壇の入選の常連だったのだが。
- 作者: 郷隼人
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
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一瞬に人を殺めし罪の手と うた詠むペンを持つ手は同じ
ぎらり光るものが迫ってくる歌である。句の意味は全く異なるが、「ペンは剣よりも強し」などとしゃあしゃあと抜かしている奴らに捧ぐ(自戒)。