本紹介

今日はこれ

十二支考〈上〉 (岩波文庫)

十二支考〈上〉 (岩波文庫)

十二支考〈下〉 (岩波文庫)

十二支考〈下〉 (岩波文庫)

南方熊楠をはじめて知ったのは小学校2年生の頃、当時NHK教育の金曜六時枠で放映されていた「西田ひかるの痛快人間伝*1で紹介されていたのが最初である。
(たしかこの番組が終了して、新たに同じ番組枠に入ってきたのが、当時の新番組「天才テレビくん」だった。現在は「金曜かきこみTV」かな。痛快人間伝は、確かにその名の通り、子ども番組向けにアレンジはしているものの、その人物の負の点(人間くささといおうか)にもきちんとアプローチをする工夫があり、竹久夢二本田宗一郎、ジェームス・ディーン、ルイ・アームストロング松下幸之助前畑秀子、フェルディナンド・ポルシェなど、かなり幅広い人物を取り上げていたし、人物に関係する○○の歴史(車だとかアニメだとか)も映像資料として取り上げていたので、うちの親も見ていた記憶がある。もしも「NHKこども*2アーカイブス」なるものがあれば、真っ先に放送リクエストするだろう。)
それから、中2の時に和歌山県田辺市を訪れることがあり、南方熊楠記念館にも足をのばした。その頃に一回読破してやろうと心に誓うも、まだ読みきれるだけの力を持っていなかったので挫折。結局読破したのは高2の時だった。
結局、十二支の動物に対して古今東西の知識を総動員して、現在から見ればちと文語調でだべっているという内容。でも十二支にはいない動物に対する論考もある。民俗学上、避けては通れない18○の内容もあったかな。でも、おもしろい。
僕が自然科学をやろうと決めた理由のうち50%は、この人の影響を受けたから、と思う。
読破には気合と読書力が必要。高校3年の時、ある読書家?の友人Aに上巻を貸したら、下巻はいいよと断られてしまった経験がある。今(大学生)となってみればそこまでというわけではないかな、とは思うが。
読破したらある程度の読書力は保証されます。もしもこのブログを見ていて、これを読みたいと思う方で、僕と直接コンタクトを取れる奇特な方にはお貸しします。

*1:三谷幸喜の対談集

気まずい二人 (角川文庫)

気まずい二人 (角川文庫)

でも話題に出ていた

*2:「NHKアーカイブス」は現在よく見ています。(天野祐吉さんも誉めてたし)まあ、4回に1回の「NHK平和アーカイブス」は正直どうでもいいです。