誕生日を迎えて

毎年、誕生日を迎える度に、その時に思っていることを忘れないように書くようにしている。
昨年書いた内容としては、せっかちさのバランスをとるために「のんびりできることをやる」と書いた。
平穏な1年なんてないというのだけれど、昨年から今年にかけて、悪いときには「本当にこれでもか」というほど、3重4重に、複合的に困難が重なった時期があった。

アポロ13号―奇跡の生還

アポロ13号―奇跡の生還

小学5年の時に読んだ、「アポロ13号奇跡の生還」の中では、13号の事故が起こった際に、飛行主任のジーン・クランツが"Let's every body keep cool.Let's try to solve problem."と言う。
一番の理想は、その言葉のように、タイムロスをできるだけ防ぐために冷静なモードにすぐに頭を切り替える事なのだけれど、自分の経験上では無意識下でその切り替えには時間がかかっているのが普通なのではないかと思う。
また、自分はその状況を把握していたとしても、状況として切り替えが不可能な場合や、周囲の認識に温度差がある場合がある。その場合は、一旦そこでは何を言われようが覚悟を決めて、本質的に重要な部分での一貫性を保つテクニックが必要になる。
このいい訓練になったと言えば聞こえはいいのだが、4重に複合的に悪い想定に事が重なったときには限界に達してしまって、自分の判断にブレが生じてしまった。
そういう意味では代償も大きかったけれど、こんな事態はめったにないと思うのでいい勉強になりましたね。
「のんびりできることをする」という気の持ちようや、何気ないところで声をかけてくれる友人がこんなにありがたいと思ったことはなかったし、複数の事をやっていて正直本当に助かったと思った。
さて、今年はどうしたいかを考えたときに、目標がないときの姿勢をどう保つかが課題かなと思う。結局は、モデルケースがなかったり、目標となる人が存在しなかったりする場合に、自分自身はどうするのか、どういう姿勢であるのかということだ。
結構、昔から自分自身の感覚的に正しい、オリジナルな考えを根底に持ちながら仮説を立てて行動し、周囲の反応を見て試行錯誤をしながらやってきた傾向にあるのだけれど、何とかその方法をブラッシュアップしたいというところだ。
間違いなくセンスの影響も大きいと思うし、一見すると全く関係のない、第三者には無駄に見えることをやらねばならないことも多いと思う。
まあ、大きく構えてやるしかないかな。